第80問 Selfish&Unselfish

自分の親友のブログを読んで、なんだか自分は軽薄な人間になったような気がして、自然となにかを書きたくなった。 それは自分が軽薄ではないはずだという意地なのか、はたまた恐怖感から出る自分の確認作業なのか。わからないが、自分の泉から溢れ出るこの何…

第79問 我々と現実

一人間として、昨今の日本社会でおこっていることはなんだろうと考えてみると、それは現実的なものや目に見えるものへの偏った趣向、すなわち現実偏重の様相である。 ひとびとは働く上では、金銭的なものや人々からの評価といったような、自分による主体的な…

第78問 久保田利伸インタビューの備忘録

久保田利伸 デビュー30周年を迎えて思う、音楽と表現のこだわり https://spice.eplus.jp/articles/89332/amp ――日本の音楽シーンはいい意味でも悪い意味でも“流行”に敏感で、みんな右へ倣え的な動きをしていく中で、久保田さんはこれまでそういう動きとは全…

第77問 俺に残るものは

深淵から生み出されるもの 又吉直樹 X 宇多田ヒカル 又吉 なにかの現象について語ることはできるけど、実際には、どの現象を起こせていないということをよく感じていて。いろんな表現についてただの説明でしかないと思うことがある。でも、映像の中で宇多田…

第76問 愛の轍

一 一度抱いた感情というのは、時が経っても消えることはない。 愛惜という言葉はどうしてこの程までに真実味と美しさを持つのだろう。 切愛の限りを尽くして、生きる。 突然になんの脈略もなく再び出会ってしまうと、あけすけな自分が現れるようで気恥ずか…

第75問 深く潜って

一 海を深く潜るとき、人はどのように海を泳ぐのだろう 海を泳ぐには、ふたつの方法がある ひとつは、ずっと距離を遠く泳いでいく方法 もうひとつは、下に深く深く泳いでいく方法 地面の上に立っていては自分の力だけでは上に飛んでいくことはできないけれど…

第74問 変わった覚え

不思議なのが久しぶりに合う人々との時間が、ことごとくいい時間にならない。 別に自分はそんな変わったつもりはなくても、自分が経験してきたことを話すと、それがまるで私がすっかり変わってしまったかのように思うらしい。 自分の話し方も悪いのだろう。 …

第73問 悲しき病

なぜ僕らはここにいるんだろうか。 白いシーツに枝垂れる黒い髪は、いつのまにか伸びていて、美しさは引き立っている。 白く汗ばんだ肌は、なまじか生々しく現実感を漂わす。 抱きしめることさえ苦しいし、悲しくて、寂しくて、人肌の温もりなんてものは夢だ…

第72問 20190713 祖父の死

これはもともとは自分の手帳に書き記したもので、誰かに見せようと思って精巧したものでもなんでもない。 ここへその文章を残すことが、何かしら、小さな救いのようなものを求めるのか、それとも手帳に埃がかぶる未来が寂しいからなのか自分自身も皆目見当が…

第71問 372

久しぶりに抱きしめた 私たちは腐れ縁だからって 会えないと思ってたって言ったら、絶対会えると思ってたって 優しいから心を許すんだ 髪こんな綺麗だったっけ、なんて 自信にあふれてるのは相変わらずだ 片耳だけ揺れるピアスが君らしい 一緒にいればいるほ…

第70問 Do U Wrong

Leven Kali - Do U Wrong ft. Syd

第69問 オレンジの日

今日は、ぐるぐると皇居の周りを歩き回るような一日だった。 都会の美しい夕日が差し込んで、大手町のみなもがオレンジ色に輝いていた。 隣りにいる人にふと「母の日に、何がほしいだろうかな」と聞いたら、「手紙なんかいいんじゃないの」と言われた。なる…

第68問 巡る

例え話には、人の心の美性を感じさせる独特なものがあります。 年の瀬になると多くの人に会いますが、馴染みの深い人たちとの掛け合いの中で溢れる例え話は、一興です。楽しくてたくさんたくさん話しますが、残してくれた例え話が一番僕の脳裏に焼き付きます…

第67問 脱ぐ

Breakthroughの適切な訳語は何に当たるのだろうか。ふと考えてみたけど、最近しっくりくるのは「脱皮」だ。 今に至るまで何回の脱皮をしてきたか、って言われると頭の中でもわもわと振り返るストーリーが出てくるかもしれない。 未来のことを最近はよく考え…

第66問 寒空が近づいて

どれだけ耳の中を好きな音楽でかき回そうが、どうしても蓋の隙間から入り込んでくるようである。 別に意識的に考えないようにしていても、寒さは無意識に刺さるようにやってくる。 冷たくなった指をこすると、長くなった爪が瞳に反射する。 ペットボトルの蓋…

第65問 感じて

当たり前で、言ったら興ざめなことはある。 でも言いたくなったしまう。そんなことはここに書いてしまう。 自分の周りの人には少しもう話したことがある気がしているんだけど、みんなで話しているときに話すことって全員に向けて話すことはもちろんあるんだ…

第64問 じゃないじゃない

日本に来てから刺激不足がひどい。今の自分にはこの物足りない気持ちを文章にぶつけることしかできない。 自分の今までの生き方は「じゃない」だった。 自分の目の中に入ったいやで嫌いなものにならないように、そうならないように必死でまるで逃げるかのよ…

第63問 質実剛健に

インドから帰ってきて、自分が強く感じているのは、脳みそをフルに使うことができていないということだ。 脳みその一部しか使えていないからずっともやもやしてる。 もっと脳みそを使いたい。勉強をしたい。自分の中にものを積み上げていきたい。 自分みたい…

第62問 悲しみを食べて

悲しみを食らう生き物だああ お前のつらそうな顔を思い出す ずっとお前はそこにいたのか 俺はとっくにそのトンネルを抜けたとおもうああいう脂汗はもうかかなくなったんだよああいうふうに心は震えなくなったんだよお前はまだその中にいたのか 悲しみを食う…

第61問 螺旋の階段

私は夢みていた。 どうやらそこはすごく白い階段で、とても多くの人がぞろぞろと登っていた。本当は最初エレベーターで上まで行こうと思っていたのに、なぜかどうしてもエレベーターじゃ行けなくて、仕方なく階段を使うことにしたのだった。 階段は普通なよ…

第60問 雪 

雪の夜の色は黄色い。月の光がすっかり反射して、一色の世界を染めてしまう。地面が白で覆われる。全部が上塗りされて、色と線でごまかされた世界はすっかり身ぐるみ剥がされる。こんなにこの道は広かったんだなあ、と。雪の降る速さは遅い。照明に照らされ…

第59問 半生を共に

実はここ何日かの間に悲しい別れがあった。 それが訪れてから私はずっと平気な気がしていた。正確に言えば、あまりにそれが唐突で、脳がその現実を受け入れられていなかったのであろう。何かが麻痺したように、漠然と時間が私の耳の横を流れていたのだと思う…

第58問 血

人間は何でできているのかと考えてみると、特に思いつくのは、血と骨と肉だと思う。 怪我をするとき、とりわけ私たちはこのことをよく感じる。普段肌に隠された血や肉や骨が痛み、自分の眼の前に現れるのだ。先日友達と話した時、自傷行動について語ることが…

第57問 肌と嘘

私は法学徒としていくつか法学の基礎たる理論の部分に対して違和感を持っている。最近ホッブズを読むけれど、ホッブズからロックを経てルソーに至る流れの中で一つの基調となるのは、いわゆる「社会契約論」というやつで私はこいつがどうしても1年2年前ぐら…

第56問 人を愛するということ

色々なことを見聞きしたので、すこし書こうかなと思った。あの人に読んでほしいけれど、今は無理そうか。 人を愛するというのは、どういうことなんだろうか。それは愛し合うということではない。あくまで自己本位な問題として捉えたい。 自分のことを深く理…

第55問 言葉が流れない

最近のとある政治家のニュース。 ICレコーダーが使われたそうだ。 SNSでの発言も今じゃスクリーンショットに保存されるし、消さないと消えない。 どこかにずっと残ってしまう。 これは写真が我々の目に焼き付いた光景と違うものを見せてくるように、我々の脳…

第54問 お前が嫌いだよ

人間にとって大切なものの優劣を考えてみると、一つの区分として人とものとことの三つに大別することができる。 今回はその「こと」に密着して物事を考えたい。 なぜこんなことをいきなり書き始めたかというと、今あるアイドルの結婚発表が物議を醸している…

第53問 過渡期

今の私ははっきり言って過渡期だ。爆発的に自分の中の何かが変わろうとしているのを感じる。獰猛な何かが蠢いている。人間に対する拒絶感がバカになっている感じである。器の口を無理やり広げられている。色んなものが自分の体の中に入り込んでくる。漠然と…

第52問 個別具体への諦念

大学生活が始まり、殊更に感じるのは人間というのは多様であるように見えるということだ。本当に千差万別というのは文字通りで、真実なように感じられる。ただ高校時代の彼や彼らが時に昔の面影を残し、時に踏み潰すのをこの目で耳で感じる時、その多様性と…

第51問 旅を終えて

一人旅を終えた。長いようで本当にあっという間だった。分かったことがある。それはある程度自分は成長してきているということである。幹が確実に太くなったのだという実感がした。浪人という一年がくれた、私へのプレゼントだろう。漫然に、何となくに、じ…