生活や暮らしの中で、波に飲まれ、塩に揉まれ、溺れるように進む。
一時の集まりで、君の姿を追う。
新しいめがねを買うとき、まじまじと見つめる自分の顔。
自分の望む幸せの形はなんなのかと思いを馳せる。
この思いが重なるその瞬間をずっと探している。
寂しさは降り積もり、人のぬくもりで融ける。
俺の愛は乾燥しているのかな。
冷めゆく秋に、人々に愛情が届いていることを祈る。
熟成されるように、思いは深まっていく。
素直に生きることしか今はできない。
目が合って湧き上がる感情に嘘はない。
思いが伝わればいい。
日々美しくなるその姿に、俺の逞しさは追いついているのだろうか。
君に訪れる寂しさを、俺の言葉は温めているのだろうか。
愛や優しさを君に注ぐ。
君の浴槽の栓が塞がるまで、俺は温かいものを注ぎ続ける。
適当な人間にはできないことさ。
君を笑わせ、ときめかせ、流す涙を拭けるような、そんな男でいたい。