第112回 ここ数週間の回顧

久しぶりに精神的に限界が来ていた数週間だった。

客観的にはなんら変化はなく、すべきこともなにも変わらない日々だったけれど、毎日を過ごすことにしんどさを抱える日々だった。

そんな自分が思い出していたのは、昔のことだった。

もう会えないかもしれない人のことだった。

 

なぜ思い出すのだろう。

現実に対して違和感があるとか、そういったこともない。

どこか深い思い入れがあって、名残惜しさ、寂しさを胸の奥にずっとずっと抱えているのかもしれない。

心がつながった感じがした瞬間のこと、深く傷つけてしまったときのこと。

思わない日はないほど、思いにふけった日々があった。

 

自分の人生はいつもドラマチックだな、と思う。

物語で忘れられない人なのかもしれない。

 

「希望がないと 不便だよな」という歌詞が頭を通り抜けて癒やされた。

色々と毎日が大変すぎて、自分の不完全さに苦しんで、少し希望を失っていたのかもしれない。

 

すごく会いたいけれど、会えない。

そんな寂しさが、ここしばらくときより顔を覗かせる。

その思いを今素直に言葉にできたから、よかった。

もう会えないのは、寂しいね。