久しぶりに精神的に限界が来ていた数週間だった。
客観的にはなんら変化はなく、すべきこともなにも変わらない日々だったけれど、毎日を過ごすことにしんどさを抱える日々だった。
そんな自分が思い出していたのは、昔のことだった。
もう会えないかもしれない人のことだった。
なぜ思い出すのだろう。
現実に対して違和感があるとか、そういったこともない。
どこか深い思い入れがあって、名残惜しさ、寂しさを胸の奥にずっとずっと抱えているのかもしれない。
心がつながった感じがした瞬間のこと、深く傷つけてしまったときのこと。
思わない日はないほど、思いにふけった日々があった。
自分の人生はいつもドラマチックだな、と思う。
物語で忘れられない人なのかもしれない。
「希望がないと 不便だよな」という歌詞が頭を通り抜けて癒やされた。
色々と毎日が大変すぎて、自分の不完全さに苦しんで、少し希望を失っていたのかもしれない。
すごく会いたいけれど、会えない。
そんな寂しさが、ここしばらくときより顔を覗かせる。
その思いを今素直に言葉にできたから、よかった。
もう会えないのは、寂しいね。