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第11問 知らぬ世界

今日は自分が知らない世界と触れ合った。自分はなんて幸せなのかと改めて感じた。自分は本当にしょうもない。

上ばっかり見ていると本当に頭がおかしくなってしまうのだろう。貧困だとか、家族の死だとか、低学力とか。たかだか私や私の周りの人間には概念上のものに過ぎない。そういう世界に足を踏み入れないから分からない。それは機会がないからじゃなくて、関わりたくないから。

平然と、ギャグのように、そういう人間を馬鹿にする奴がいる。これはまたいつか別で書きたいけれど、大江健三郎の『個人的な体験』はそういう人間には響くのだろうか。私ですら染みきらない、あの文章…

にしても、自分はしょうもないなと思う。くだらないことに悩んでいるなと思う。本当に現実を知らなすぎる。本を読んでも、教授に聞いてもこれは絶対わからない何かがある。足りないものが多すぎる。あまりに。

でも救いなのは、嫉妬じゃなくて、かなり純度高く、大学にパスした身になる前に知れてよかったということだ。社会の悲惨から離れて生きていくのは容易い、本当に簡単だ。それに向き合って、身を粉にしている人こそ尊敬すべきである。その意味では、先生以上に尊敬すべき人物に出会ったし、これからまた出会う。とはいえ、紹介してくれたのは先生であり、先生も同じ経験をしたわけだから、複雑だ。

話が逸れた。これを読んでいる人間100パーセントが華やかな世界に生きている。この事実は幸せだけれど、とても不幸なことだと今の私は思う。