今日、ふと、彼女と別れることを決めた。
別れる時期はわからないけれど、修習が終わった頃か、1年記念の日のあとか...
僕らは全然違うね、というところからはじまり、お互いの共通点をたくさん感じて、今に至る。
先週の金曜日、僕は彼女に別れを突然切り出された。
16:26 とても言い出しにくいことだけど、こんな気持ちのまま会うのも心苦しいので言うね。
16:26 急なことで驚かせてしまうかもしれないけどお別れしたいです。
16:26 理由は将来について考えた結果、一緒にいる将来が見えなかったからです。私たちの将来については結構前からいろいろ考えてきたし、私も私なりにいろいろ考えていろいろ思うところはあったけど、この前電話で将来についての話をして改めてちゃんと考えて、やっぱりお互いの方向性も違うし、私も自分の将来について思い直す部分があって、将来的に一緒にいることは難しいだろうなと思ってしまいました。
私なりによく考えて出した結論なので私の意志は変わらないと思います。
16:26 本当は今週京都に行って直接話そうと思っていたのだけど、台風で行けるか微妙だし、仮に行けてもいきなり打ち明けるのも驚かせてしまうかと思って、こういう形で切り出すことにしました。急なことで本当にごめんね。
これだけでは納得してもらえないと思うけど、いったん自分の気持ちを伝えたかったので伝えました。
よろしくお願いします。
こんなラインが修習の終わり際にやってきて、僕は名古屋に飛んでいった。
台風がやってきてほとんど新幹線が止まっている中で、京都と名古屋が唯一開通していたから、背中を押されている気がした。
彼女をいつも会う新幹線の改札前で30分くらい待った。
彼女は彼女の修習同期と飲んできて、少し顔が火照っていたように思う。
僕は、彼女と別れるつもりだったのか、それとも引き止めるつもりだったのか、今となってはわからない。
京都地方検察庁を出て、すぐに家に戻った。
彼女とUSJで一緒に買ったスヌーピーのぬいぐるみと、カチューシャ。
誕生日に買ってくれたジバンシーのネクタイを持った。
返すつもりだったし、でも、これらを見せて踏みとどまってもらうのもありかなって思ってた。
それで、磯丸水産で話した。
彼女から別れたいと言われて、答えた。
別れたい理由は、僕の性格とかそういうことなのかと思っていたけれど、違った。
僕は友達に金曜日から月曜日にかけて起きたことについて、以下のように送っていた。
19:28
話としては、火曜日にお互いキャリアの話をしてて、
・〇〇さんが「事務所で馬車馬のように働く」っていう将来が中心で、摂食障害起こしててロー生活ほとんども過食で過ごしたという経緯があったから、それじゃ多分生きていけないよみたいな話
・〇〇さんは安定で堅実な生活を望んでいるという反面で、弁護士といういわば主体性がすごく求められるお仕事を選んだことについて、どう考えているの?というお話
をしたのよね。
俺の一応メインメッセージとしては、ちゃんとキャリアを考えてみるのもいいと思うよというものだったんだけど…一方で、俺は将来したいこととして、俺が(もしかしたら)起業するかも、(もしかしたら)アメリカに行くかもっていう話をしたの。
19:32 〇〇さんはそれを受けて、願望として「事務所で可能な限り頑張り続けること」「子供を産んで暖かく育てること」を考えたらしいのね。
難しいのが、俺はキャリアの幅の持たせ方の話や、自分のしたいこと続けられることはなんだろうねって興味や関心を深掘る話をしたつもりだったんだけど。
彼女としては、欲望、願望、理想状態の話に聞こえたらしい。それで、俺は海外で起業するから、弁護士も辞めちゃって安定感がなくなるし、〇〇さんは海外生活には結局後ろ向きらしいくて、彼女の頭の中で「一緒に生きていけないじゃん」となったらしい。
19:33 それで俺のそこで話した考えは特段詳細は聞いてくれず、俺の心も決まっているものだと思って、別れようって言ってきたみたい。
19:40 話をしっかり聞くと、彼女なりに色々考えてくれたんだなとは思った。真剣に好きでいてくれるから考えたのが伝わってきた。
一通り聞いて、君と話した話的なことはないのかゆっくり待ってみて、それで彼女として話が終わってるから、俺の性格とか態度の話じゃないの?って聞いたんだけど、どうやら違うらしい。
06:55 多分、彼女として俺にはそういう部分もあるかもしれないっていいのは少ない程度感じているのだとは思うんだけど、一方でそういう(きみが指摘してくれた)部分がないことはありえないという認識でもあるみたいだった。
07:08 彼女のそういう話を聞いて、俺が伝えたのは…
・海外で起業はするつもりはないこと。日本の弁護士資格が活かせる生き方をしたいから、弁護士にならないなら考ええたかもしれないけど、流石にそれはできないと思ってることを伝えた。
・確かなことから考えて、一緒に二人の未来を検討させてほしいこと。将来の自分たちが何を思ってるのかわからないのに、将来の僕らから選択肢を奪いたくない。不確かなものを想像して一方が決めるんじゃなくて、確かなものから考えていって二人の未来は二人で話し合って決めたい。そして僕にとっては確かなものは、今現在「〇〇さんのことを好きだよ」ということだった。
・「愛してるよ」っていう言葉。行きの新幹線で俺はすごく後悔していた。一年記念日や〇〇さんの誕生日に言いたいなって思ってたけど、伝えないまま僕らが終わるんだってことがとっても悲しかった。どういうでもいい勿体ぶりなんてしなければ良かったって。自分は全力で〇〇さんを愛したから、今までの自分には正直なんの後悔もないの。でも、それでも、「愛してる」って言わなかったことだけは、深く後悔した。だから、伝えたよ。
07:09 それを聞いて彼女も冷静になってくれたようだった。
07:15 一旦未来について、僕らは今まで二つの話をしてたの。
1 将来結婚したいこと
2 3月から同棲したいこと
ただ、これらは一旦確定させるのはやめようってことにした。
一つには、それが決まったものだと考えること自体が、彼女の未来の予想をおかしくしてるように思ったことがある。
もう一つが、俺自身今回の一件で〇〇さんとの関係は冷静に様子をみようと思ったことがある。
二つ目の理由は言えなかったけど、〇〇さんを思ってのことだし、自分的にはいいかなと思ってる。
07:16 それで、一緒にやっていこうって話して、一緒に朝まで起きて金曜日は終わった。
07:26 で、土曜日は日中一旦彼女は彼女の友達と会う予定があったから、解散して、その間一人で過ごして、それで自分がどういう気持ちか改めて考えてた。
逆に付き合っていくとしても、今回の一件でこそ、俺の方は将来が不安になったと思う、正直なところ。
この子と一緒に過ごしてもだいじょうぶなのかなあって分からなくなってしまった部分は否めない。
ただ、今はまだ別れる時じゃないのじゃ確かで、きみが聞いてくれたように今回彼女のもとへ走って向かって、それ自体が自分がよりいい男になるための大切な時間だと思ったし、自分が育ててきた愛のためにも彼女の元へ駆けていったんだと思う。
彼女のことを好きだけど、僕は彼女のことを好きでいる自分や彼女のことを大切にしている自分もまた、好きなんだ。
そいつのことを守ってやりたいって思っていたのが本当の気持ちだったのかもしれない。そして、今後の彼女との関係は、しばらく丁寧にやっていきたいって思った。最近慣れてきてお互い雑になる部分もあった。
同期に言われてハッとしたのは、今日彼女の元へ行くときに(彼女のとこへ早くいけって言ってくれたには同期たちだったから)、「今日は彼女予定あるの?」って聞かれて、わからなかったんだよね。
今まではなんとなく、今週は何をして〜みたいなのを自然に共有してたけど、そういうのも無くなっていたというか。
というか俺も悪くて、彼女が友達関係の愚痴を言うんだけどそのまま受け取っちゃって、勝手に彼女の友達たちをネガティブに受け止めているところがあるせいで、多分彼女の予定の話を楽しく聞けなくなっちゃっててさ。それも彼女はうすうす気づいて、あんまり話さなくなったんだと思う。
そういうことも、楽しく聴きながら、正直「へー」って思っていられればいいかなって今このラインを打ちながら思ったよ。
07:29 さっきまで一緒に過ごして。
なんだかんだ、「同棲したらキッチンの広いお部屋に住みたいね」みたいなことも話していたし、そういう方向に進んでいくのはあまり変わらないんだと思う。
ただラブラブで好き同士でっていうのじゃなくて、お互い少しリアリスティックに、かつ冷静に、どうやって一緒に生きていけるかを考えればいいんじゃないかなって思っている。
07:32 以上が今回のいったんのオチでした。
もう昨日の昼ぐらいから、彼女が送ってきたラインを弄れるぐらいには、今回の一件は笑いにできてると思う。
俺が〇〇さんが送ってきたラインを読み上げて、「もういや〜」とか、「私は頭がおかしかった」って言ってて、元の状態に戻ったというか、変に考えすぎてバグってしまった状態から戻ってくれたのかなとは思う。
僕は日曜日、彼女とセックスするとき彼女の首にキスマークをつけた。
彼女はあざをつけたまま、そのまま裁判所に出勤した。
彼女の同期には、いつも「いつ別れるの?」と言うやつがいる。
「別れた?」と聞いてくるらしい。
彼女が別れを切り出した言い訳にこいつもでてきた。
そいつが好き、という話ではなく、そういう人がいるせいで、そういうアイデアが近く感じてしまうことがあったかもしれない、と。
先週の週末の俺は笑って、流した。
キスマークをつけていった彼女はそいつとこんなやりとりをしたらしい。
「え、それって、あれ?」
「俺もつけてみたいと思ってたんだよ、でもできなくて」
「ほら、みて!キスマークってこうやってつけるらしいよ」
彼女にキスマークの付け方というウェブページを見せたらしい。
「彼氏、すごいね」
彼女は自分がどんなふうに反応したか、あまり教えてくれなかったけど、そういうことを言われたことを教えてくれた。
あまりに僕らは近くなったからなのか、そういうこともあけすけに話してくれるのだ。
でも、なんでもかんでも、話しすぎてはいけないのだ。
僕はとてもしんどくなって、その話を電話してくれた電話口でぎっくりやられて、テレビ電話なのに顔を塞ぎ込ませた。
「もうたのむから、本当にそんな話をしないで」とお願いした。
先週、会いにいって、結局付き合うことに決めたとき、
来週の土日月の三連休も、再来週の三連休も、昔決めた通り、一緒に過ごすことを確認した。
もろくなった僕らにとっては、一緒に過ごすことが大事だと思ったから。
でも今日のお昼すぎ、こんなラインが来た。
あと、そういえば相談しなきゃいけないことがあるんだけど、前々から名古屋班の友達でユニバ行きたいねって言ってて、それが3連休最終日の16日なんだけど、その日行っちゃだめかな?🙏
僕はこう、返した。
13:38 ハロウィンのユニバいいよね、行きたいな〜🥰
13:39 16日、再来週の月曜か!!
そしたら予定どうしようね!
13:40 14、15は京都って感じよねたぶん🤔
そしたら、こうらしい。
15:38 あ、ごめんね違うの🥲
15:40 もちろん2人でも行きたいから10月とかいけたらなと思うけど、16日は名古屋の班のユニバ企画で、泊まりじゃないから私も参加できそうな数少ないイベントだし、9月と10月の他の3連休のイベントは全部参加できないから、ユニバなら楽しそうだしできれば行きたいなと思って、京都から合流できるかなーって
15:41 なので来週の3連休は普通の土日みたいな感じで月曜日の朝お別れって感じじゃだめかな?
15:43 その次の週も3連休でまた京都で会えることになってるから、16日ならそこまで寂しくないかなと思って
僕はこう返した。
17:43 なるほど!
勝手に〇〇さんの班のみんなと一緒に行かないってお誘いいただいたのかなって、色々話したことを組み合わせて思ってしまったけどちょっと違う感じかな?😢
17:44 僕は寂しいけれど、〇〇さんがハッピーなら🙆♂️
17:47 もし大丈夫なら、月曜の夜は一緒にいられたら、俺はそこはハッピーかもとは思った🥺
それから返事はないけれど、今日、すごく素敵な先生と飲みをして、過去の自分をふと思い出した。
というか、今まで頑張ってきた自分に帰ってきた感じがした。
それで、Sirupの昔の歌を聞いて、思ったのだ。
「あ、別れよう!」って思った。
すぐには別れられないし、誕生日を僕もお祝いしてあげたいなってまだ思う。
だから、修習が終わって、働き出したら、別れようって思った。
ただ、それだけ。
それだけ。
遠くのどこかでそばにいてくれる、あなたに聞いてほしくて、今日も文章を書いてしまった。