第50問 鶏と卵

有名な話。鶏とその卵はいったいどちらが先なのかという命題であるが、似たような話。

12月は1月の前なのか。それとも11月の後なのか。これはとても難しい問題である。

いや最近ひたすらに思うのは、自分は何者なのかということである。本名によって定義されている。ふむ。けれど、名前はイコールじゃないし、そもそも私はそういうことならばイコールを今この世で一番気にくわないと思っている人間である。

例えば、考えてみる。

受験生。決して的を射ることがない正解といった感じである。

男。これは開成高校の人が書きそうな答えだ、そのままの意味で。

息子。うん、やるなといった感じ。俺はこの人と仲良くなれる可能性を少し感じる。OB。胸が苦しい感じで、なんとも言いようがない。誇りも感じさせないような、鋭いというか、縫い針先で刺される、そういうイメージだ。つまり鋭い訳ではない。


自分なりに答え、というかタネがストンと落ちてるからもう書くのがしんどいので、もう書くことがないけれど、私はなんとなく分かったような気がしている。

これは共通項を探すのではなくて、自分を模索する行為自体どういうものなのか、自分を語る上で自分の脳みそに浮かぶのはなんなのか、と漠然と考えるとなんとなく出てくるようなものかもしれない。

最後に受験生としての今の私について少しだけ言っておこう。

最近は模範的受験生なんてのは捨てて、模範的な18歳に近づこうとしている。受験生である前に俺は18歳なんだとようやく気付いた。とはいえ、寒い空気に触れると反射的に筆が動く、といった感じだ。