2016-01-01から1年間の記事一覧

第21問 ありのままで

自分の周りの学生たちは綺麗事を嫌う人が多かったようである。小まめな挨拶から、困っている人を助けてあげようと思う気持ち、濁りない将来を語らうこと。ありがとう、を言わなくても良い空間。人を助ける行為が「立派」にならない空間。こうした徳の欠けた…

第20問 心臓

心のある場所としてよく心臓の場所が持ち出される。心は心臓のようにハート型で描かれ、赤い色で塗りつぶされる。心臓。私はこの言葉だけで切ない気持ちになる。赤い心臓。赤は様々な感情を表す。怒り、愛、嫉妬。その色を思い、手を心臓に当てる。脈を感じ…

第19問 空間

人間に未成熟さを感じる瞬間があった。人生は一生勉強だから、思うことをここに吐き出してやろう。大事な断りとして、これは予備校での話ではないので僕の浪活を不用意に案じることはない。ここ暫く味わうことのなかった感覚だったが、空間を自分の占有物だ…

第18問 マジック

ネット上の声、という言葉が最近流行っている。SNSが浸透する中で、SNSや掲示板のコメントがだんだんと力を持つようになっている。匿名であることはもはや意見を弱体化させるものではなくなっているのだろうか。匿名とは怖いもので、その存在自体が我々に結…

第17問 エール

ひとまず新生活が始まるわけだが、やっぱり今後の人間関係を築く上で自分と友達にエールを送りたい。何より、怖気ずに頑張ってほしい。不都合なことを都合よく乗り越えていくことこそ人生の醍醐味である。全ては順風満帆にはいかないから、第一に健康に感謝…

第16問 もっとも遠い

自分からもっとも遠い気持ちとはなんだろうか。色々わかったつもりではいるけれど、なにが素直に分からないと認められない気持ちなのだろうか。さっきふと思ったのは、絵本を書く大人の気持ちである。教育に携わりたい気持ち。子供の心が豊かになるのを望む…

第15問 今日

今日という日を書き残そう。写真を見るとなぜかいい日だったな、と思う。そんな日である。経験にはなり得ない体験だったが、それがいいんだと思う。人が多かった。視線が交差していた。視線の蜘蛛の巣を掻い潜るように歩いた。これが疲れる。スパイ映画の主…

第14問 学生の「尊敬」

学生の未熟さについて日々考えている。最近の人間は多分すぐ、親に養ってもらっている、という金の話にすぐ移ろうとするが、今回は凡庸な話はしない。私は度々人前で学生の目上の人への尊敬について言及してきた。それも特に強い口調で。これは私が一般学生…

第13問 世評

今流行りの話題と言えば、ショーン=川上氏についてだろうか。経歴詐称は、本人やその周りの人間への影響のみならず社会にもたらす影響が非常に強いことが今回の件でよく分かる。私はよく普段JWAVEを聞くからショーン氏の事は前から知っていた。いつの日から…

第12問 部長

Facebookに投稿してやろうかと思ったが、この城で。昨日は今の部長と、今日は一つ上の部長と、飯を食った。昨日部活に顔を出したのだが、正直な話部活は大分装いを変えていた。多分性根が生意気な人間には、老害と罵られるだろうが、やはり部として守るべき…

第11問 知らぬ世界

今日は自分が知らない世界と触れ合った。自分はなんて幸せなのかと改めて感じた。自分は本当にしょうもない。上ばっかり見ていると本当に頭がおかしくなってしまうのだろう。貧困だとか、家族の死だとか、低学力とか。たかだか私や私の周りの人間には概念上…

第10問 5年前

この年月をみてあなたは何を思い返したか。素直に話せば、私はあなた即ち日本人には東日本大震災を思い起こしてほしい。昨年、一昨年は私のFacebookのタイムラインには震災被災者を弔う投稿が多々見られたが、今は皆黙りである。もちろんその皆には私自身も…

第9問 夏目漱石『行人』

間を空けながら2日かけて終えた。 正直私ごときが書けるのは、能力的にも時間的にも高々感想や簡単な考察程度なのでそれに準拠して書く。 物語終盤即ち塵労の章は、全てが変化した。私が読んだのは岩波文庫版で注/解釈は三好幸雄によったが、それで十分だっ…

第7問 今後

ひとまず予備校を選ばなくてはなりません。河合か駿台か…河合は20万の奨学金が出てるけど、駿台ももしかしたら出るかもしれない。スカラシップは二つとも同等だし…家から近いのは御茶ノ水だから駿台かな…このブログの主旨ですが、ひとまず記録として使うとす…

第6問 結果

ひとまず結果。落ちてしまいました。残念。最後の方の英語の落ちっぷりからしてだいぶやばい気はしていたものの、数学が良くできたので安心していましたが…正直もやもやがなくなって今は晴れやかな気分です。受験1年目の総括はまた夜に。

第5問 麻布

麻布という言葉は、我々麻布生にとってみれば非常に多義的な言葉である。千代田の南の丘を指して地理的に学校を示すこともあれば、そこにいる人々を指すこともある。また卒業したものからすれば、麻布学園で過ごした6年間を指すこともある。非常に不思議な言…

第4問 知らないこと

最近本屋や図書館によく行くが、読んだことのない本ばかりだ。ずらっと並ぶ本を前にどうしようもない無力感に苛まれてしまう。 今は自分の持ちうる全労力でもって沢山の本を読んでいるが到底知識を得るには足らない。それに加え、批評をすることが少し気後れ…

第3問 くだらないことをくだらないと言う勇気

一昨日本屋を歩いていると、幸せになる勇気だとか、人を信じる勇気、だとかそんな題目が目に入ったのでこれはいいと思って使うことにした。人に読まれる文だし、俗っぽさみたいなものは大事にしたいと思っていたが本屋はそういうものを探すのはとっておきの…

第2問 日本人の小中華意識

中華意識とは書いたものの中国との話は今回はしない。私が今回話したい華夷秩序はアメリカが中華となっている華夷秩序である。そもそも華夷秩序がいまいちわからない人に簡単に説明するとすれば、華夷秩序とはすなわち中華が物事の中心にあってその外側にあ…

第1問 内田樹「反知性主義者たちの肖像」

まだ受験生なので受験生らしい話からスタート。試験中私はこの文章には何の違和感もなく同意することが出来たが、世間から見ればそうではないようだ。https://mobile.twitter.com/Perfect_Insider/status/703456859504508928私は反知性主義という言葉の存在…

第0問

とりあえず始めてみました。ジャンル問わず幅広く色んなことを批評していこうと思います。どんな人に見られるか分からない怖さはあるけれど、少しでも自分の考えが伝わって呼んでくれる人の中で反応を起こしてくれればなと思います。