第91問 2020年8月のお気に入りの文章

20200803

miyearnzzlabo.com

昔、当然僕が子供の頃もなかったし。子供の頃って留守電もないですからね。なかったですし、ネットもちろんなかった。その頃、どんな風に人とコミュニケーションしてたり、どんな風に人と対峙してたのかな?って思うと、やっぱり何か遠くの人の気持ちを思うとか、あと想像してみるとか。そのユーミンさんの曲じゃないけど、星とか空を見て思い出してみるとか。そういうロマンチックな……いい意味で言うとロマンチックな、悪い意味で言うと妄想なのかもしれませんけど。そんな時間がありましたよね。本当に時間があったし。だから、すぐに答えが出ちゃったり、すぐに人の気持ちや考えに対して答えが出てしまうことの功罪はあると思います。で、功罪の罪の方で言うと、やっぱり排他的というか、非常に簡単に物事を……前はいろんなイマジネーションができたと思うんです。 

 20200809

jasonrodman.tokyo

19歳、ストリップクラブで週6日・8時間働くカーディは、マンハッタンの南の方にあるもっと条件の良い“アーバン”なストリップクラブにも出演することに。スペイン語を話せることが肌の色や人種の壁を越えるのに役立ったという。しかし、稼ぎのいい仕事ではあったが、悪い面もあったという。それは自分の身体に自意識過剰になってしまったことだった。もともとスリムで幼い体型だったカーディだが、ドミニカ共和国にわたって豊胸手術を受け、さらにはヒップの手術も「どこかの地下室」で受けたという。何が入っているのかわからないらしく、「死んでてもおかしくないわよね!」と語るカーディ。この時、22歳になっていた。

思想とか是非とか、そんなもんはどうでもいいものなのだとこういう生き様を見ると思う。

20200815

www.nhk.or.jp

何ができるのか、ってNHKの人達ってすごく考えているんだろうなと思う。
少し見ただけで不安な言葉でほんとに溢れてるのが分かって、色々考えさせられる。
匿名の安心ってこういうことに本当は使われるべきなのかもしれない、と思う。
優しい人のもとで、安心して話せる環境がこの社会の中で少しでも増えたらいい。 
苦しい気持ちで生きている子どもたちが凄惨なネット空間の汚い言葉や汚い気持ちに触れてしまったら、どうなってしまうんだろう。
どうやったらそういう子たちを守ってあげられるんだろうか。。。
死にたい死にたいってみんな言ってるのが、もしかしたらそれは突発的なことで、気の所為なのかもしれないんだけど、でも、本当に死んでしまうのだ、何も言わずに。周りはお別れもできずに、忘れることもなかなかできない。

人に幸福を見せつけるような生き方を要求するような今の社会のあり方や、行動意識が、それがプラスになるような人もいれば、他人の幸福を見るだけで悲しくなって、辛くなってしまう人もきっとどこかにいるのだ。
そんなひと知るかよ、負け組だよ、って俺はどう転んでもやっぱなれない。
人を嘲笑ったり、蔑んだり、そういう今のネット社会の風潮は、本当に怖いな、と改めてこのサイトを見て思った。
自分を守ろうとするみんなの間違った防御のあり方が、見えない誰かを傷つける形で成り立っているのが悲しいし、悔しい。誰かを助けることで、自分を守ることができる、守られる、そういう社会に自分が生きている間に近づけていきたい。

20200822 24時間テレビについて

24時間テレビについて「感動ポルノ」という批判についてしばらく考えたが、自分の生きる社会のどこかに障碍者の方が生きている現実をみんなが受け止めたくないだけではと思う。
お涙頂戴がうざったらしい、障碍者の人々を商業的に用いている、という話になってしまうときは、まずちゃんと当事者に向き合えたらいいのに。
社会的な差別に向き合いながら(当人たちがそれで苦しいなんていう簡単にはずはないし、そういう押し付けは良く無いというポジショントークはわかるが)生きている人々とそれを支える周りの人々が、テレビという電波空間に出ることにおいて、どういう思いや覚悟がありうるのかという想像がなぜ出来なくなってしまうのだろう。
慣習化してしまってぐだぐだになっている部分はあるのかもしれないけれど、あなたがそのコンテンツに惹かれ飽きるというサイクルに巻き込まれている間も、その先にも後にも、社会には絶えず弱者がいるということに変わりはない。
みんなのSNSのフィードに溢れている情報と見比べてほしい、と。
あなたが無意識的に視界から弾いている存在に、線引きをして触れ合わない空間にどんな人々がいるのかまず認めてほしい、と。
その上で、感動ポルノかどうか考えればいい。当事者を見ないでできる議論にしたくない。演繹的に24時間テレビという企画について論じることを我慢する勇気や耐力。
あなたがスッとした気持ちになるために、勇気や覚悟を犠牲にするのをやめてほしい。

20200826

これは持論だが、昨今大人の発達障害が増えたといわれる背景には、世間や会社組織が「異質であること」「非効率であること」に不寛容になったことがあると思う。
本連載で発達障害の人の話を書いても、「周りにいたら気持ちが悪い」「発達障害の上司を持つほうの身にもなってほしい」といったコメントが寄せられる。居場所があって生きづらさを感じなければ、わざわざ診断を受ける必要はないという人も少なくないだろう。しかし、現代社会において「ちょっと変わった人」の居場所は確実に減った。
これに対し、ソウスケさんは「長年、“健常者“の側だったのでそういう人たちの考えも理解できます。自分も何か価値ある仕事ができるわけではありませんから。将来ですか?  発達障害は遺伝も関係しているという説もあるんですよね。今後、自分が家庭や子どもを持つことはありません」と言う。 

自分の視界や周りから排除することで、自分が助ける・支援するというアクションをとらないことに呵責を感じない世界で生きていたいという思うがあるのかもしれない。
人を助けることや支援することを称賛してくれる人が周りにいれば、そういう世界にいれば、手を差し伸べられるくらいみんな本当は優しいはずだけれど、周りの目が気になったり、自分がされてないから必要性に気づけない。

社会の不寛容を問題視する記事ではあるけど、本質は僕やあなたの中にある言葉や視線に向けた糾弾にある。他人事ではなく、今日友達にかけられる言葉を一つだけ優しくできたら、いい。 

20200828

www.tbsradio.jp

僕はいろんなオーディションやコンテストの審査員をやらせていただくことが多いんです。それで特にこの10年ぐらいは、女性のアマチュアシンガーで「私はR&Bが好きです。それでは聴いてください…」で歌うときに、この曲が一番多いですね。それぐらい、歌自慢やボーカル好きという人たちのハートの真ん中を刺してくる曲なんですね。R&Bってアップテンポのものはビートがどんどん革新されていくんですが、それでも台風の目のように全く動かない点もあって、それはこういった曲のことを言うのかなって思います。