第150問 20230815

今日、飲みに行く約束の前に、手持ちのビーチサンダルの底が歩きすぎて4、5個の全てが擦り切れて穴が空いているので、100円ショップに買いに行こうと家を出た。

ここ数日はタフそのもので、インターンをして会食をして面談をして、というのをぶっ通しでやり続けている。

昨日は面談して会食をして、時計を見れば開始から6時間近くが経ってた。

ここまで人柄を見てくるのも非常に面白いが、流石に初対面の先生方や学生と毎日・毎週のように仕事なり面接なり会食なりしていると、流石に疲弊してくるものだ。

やり返さんとばかりに、僕は先生方の飲むペースに合わせて酒を飲みまくっている。

今日は昼下がりに起きて、ここ数週間同様喉をガラガラにして母が淹れてくれた安いコーヒーを胃に流し込んだ。

 

お盆の期間は"PLAY HARD"という感じで、色んな予定が入っている。

どれも楽しみで、楽しく、差し障りなく過ごせたらいいなと思っている。

今日の予定もそうだ。

 

100円ショップにはもうビーチサンダルは売っていなかった。

この時期は大体そうなのだ。

夏の中頃には、100円ショップの中にはすっかりビーチサンダルを売らなくなる店がある。

もしかしたらないかも、と思いながら向かったから、特に思うことはなかった。

 

黄昏が始まる景色を見て、私は自殺した友達を思い出した。

昨日の面接で人生で一番辛かったことは何かを聞かれた時、少し家族の話をした。

事務所はストレス耐性が見たかったのだと思う。

そして、長所と短所を聞かれて、人を支えることが多いことと、それのせいで自分を犠牲にしてしまうことを話した。

人のいい先生に「いつからそうなの」と聞かれ、父が倒れてから一人の友達と悩みを話し合うようになってからと言った。

 

その友達は彼だ。

咄嗟に言葉にした話は、どこか自分の核心のようで、モヤモヤした。

私にとって一つ大きな存在であることを認めるのはいやなのだ。

同期は彼の自死という選択に敬意を払うが、僕はまだそういう気にはなれない。

お前は死ぬべきではなかったと、いまだに思うのだ。